MENU

MENU

チェンソーの刃(ソーチェーン)の張り具合について解説

チェンソーの刃(ソーチェーン)の張り具合について解説

チェンソーの刃(ソーチェーン)が適切な張り具合であることは、効率的で安全な作業のためにとても重要です。ここでは、ソーチェーンが緩むとなぜ危険なのか、また、張り具合はどのように調整したら良いのかについて説明します。

ソーチェーンは使用するうちに緩んでしまう

ソーチェーンは、一度きちんと張っても、使用するうちに緩んでいくという特質を持っています。こうした特質を理解し、常に正しいメンテナンスを心がけましょう。

ソーチェーンの緩みは危険

ソーチェーンが緩んでガイドバーから外れると、作業者に向かって飛んでくることがあり、ケガをする恐れがあります。
チェンソーには、ソーチェーンが外れた際に、作業者を防護するためのチェーンキャッチャーという安全装置がついていますが、数回ソーチェーンが外れると、チェーンキャッチャーが壊れることもあります。安全装置があるからと油断せず、ソーチェーンが緩んで外れることは大変危険であると認識しましょう。

また、ソーチェーンが緩むと、ソーチェーンやガイドバーの消耗を早めるというデメリットにもつながります。
ソーチェーンは、緩んでいるのはもちろんのこと、きつく張りすぎていても良くありません。張り具合が適切かどうか、常に確認してください。

特に使い始めの初期の段階はソーチェーンが緩みやすいので、こまめに点検・張り直しをしましょう。

ただし、金属は熱を帯びると膨張し、冷えると収縮する特性があります。チェーンの使用中や使用後に適切な張りの状態でも、そのまま保管してしまうと冷えて縮み、張り過ぎの状態となってしまうことがあります。ガイドバーやクランクシャフトを損傷する原因にもなりますので、張りを強めたり緩めたりということは、使い始め以外にも適宜行いましょう。

一度外れると外れやすくなる

ソーチェーンは一度外れると、その後も外れやすくなると言われています。
それは、一度外れた時点で、ソーチェーンとガイドバーの接触部分が、外れた時の軌道に沿って損傷してしまい、ガイドバー自体、ソーチェーンが外れやすい形になってしまっていることがある為です。ですので、ソーチェーンは、可能であれば一度も外さないようにすることが大切です。
また、ガイドバーが開いていたり、張り調整の頻度が足りていなかったり、チェーンの特性に合わない使い方が原因で脱線を繰り返すことがあります。理由もなくチェーンが脱線することはないので、もしチェーンが脱線してしまった時は、可能な限り原因を特定して対策することが上手に機械を扱うコツです。

ソーチェーンの張り具合は調整ダイヤルで調整する

次にソーチェーンの具体的な張り調整の方法を説明します。

ソーチェーンの張り調整ネジの場所

ほとんどのチェンソーでは、側面のクラッチカバーを着けたまま、ナットを少し緩めればソーチェーンの張り調整ができるようになっています。また、ソーチェーンの張り調整ダイヤルはナットの周辺にありますが、チェンソーによって多少位置が異なります。
各チェンソーの取扱説明書を読んで、場所を確認してください。

ソーチェーンの張りの調整方法

ソーチェーンの張りを調整する際は、チェンソーのエンジンは必ず停止させた状態で行ってください。ソーチェーンに触れるときは、ケガをしないよう手袋を着用してください。

ソーチェーンの張りの調整手順について説明します。

  1. チェーンブレーキを解除する
  2. チェンソーに付属しているスパナを使用し、ガイドバーの締め付けナットを少し緩める
  3. ソーチェーンの張り調整ネジを右または左に回して、張りを調整する(ネジは右に回すと張り、左に回すと緩む)
  4. ソーチェーンの張り具合を確認する(正しいソーチェーンの張りの目安は、チェーンを指で持ち上げたときにドライブリンクの足が完全に出ず、チェーンを手で回してスムーズに回る程度)
  5. ガイドバーの先端部を持ち上げた状態で、張りがちょうど良くなるように調整、確認してナットを締め付ける

ガイドバーにより張り具合は異なる

ソーチェーンの最適な張りの程度は、ガイドバーの種類により異なります。
以下を参考に、使用しているガイドバーに適したソーチェーンの張り具合にしてください。

スプロケットノーズ

スプロケットノーズバーは、バー先端に歯車(スプロケット)がついているため、摩擦抵抗が少なく、ソーチェーンの回転がスムーズです。しかし、その分、チェーンが外れやすいという欠点がありますので、ややソーチェーンの張りを強くする必要があります。しかし張りが強すぎるとエンジンに負荷がかかってしまうので、注意してください。
ソーチェーンを持ち上げたときにおよそ1コマ分のドライブリンクの足が完全に出ないくらいが、ひとつの目安です。試しながら調整してください。

ハードノーズ

ハードノーズバーは、ソーチェーンとバーが直接触れ合っているため、スプロケットノーズと比較すると、高い摩擦抵抗が発生します。そのため、ソーチェーンの張り具合には、この摩擦のことを考慮して、スプロケットノーズよりはやや緩めにします。ソーチェーンを持ち上げたときにおよそ2コマ分のドライブリンクの足が完全に出ないくらいで、エンジンをかけてソーチェーンを回し、張り具合を見ながら微調整していくと良いでしょう。

カービング

カービングバーは、先端部がとがっていることでソーチェーンの回転の抵抗が大きくなり、ソーチェーンにかなりの負担がかかっています。
そのため、ソーチェーンの張りは緩めにしておきます。ソーチェーンを持ち上げたときにおよそ3コマ分のドライブリンクの足が完全に出ないくらいがひとつの目安です。
ただし、緩すぎるとガイドバーの先端が偏って摩耗する恐れがありますので、様子を見ながら調整してください。

いずれのガイドバーの場合でも、ガイドバーの長さやソーチェーンを持ち上げる手の力の強さ、作業中のソーチェーンの伸びなど、様々な要因によって張り加減が変わってきますので、経験を積みながら感覚をとらえていくことも重要です。

それぞれのガイドバーに適した、正しいチェンソーの刃の張り具合は上記を参考にして、安全に使用してください。

関連記事はこちら

チェンソーの掃除や刃部分のメンテナンス方法を解説

チェンソーの掃除や刃部分のメンテナンス方法を解説

チェンソーの手入れは、掃除に始まり、掃除に終わるといっても過言ではありません。使っているうちに付着する様々な汚れによって、チェンソー本来の性能を発揮できなくなる...

詳細はこちら >

チェンソーが故障したときの修理方法とは? 問題が起こりやすい場所と原因

チェンソーが故障したときの修理方法とは? 問題が起こりやすい場所と原因

チェンソーは使っているうちに各部の故障・劣化などが起こり、本来の性能を発揮出来なくなることがあります。チェンソー本来の性能を長持ちさせるためには、定期的なメンテ...

詳細はこちら >

チェンソーが切れない! チェンソーの刃が切れない原因と対策

チェンソーが切れない! チェンソーの刃が切れない原因と対策

チェンソーは使い続けるうちに、切れ味が落ちてきます。チェンソーの切れ味が良くないまま使うと、作業効率が落ちるばかりか、危険性も増しますので、改善しなければなりま...

詳細はこちら >

チェンソーの刃の交換方法とは? 交換時期や替刃の選び方も解説

チェンソーの刃の交換方法とは? 交換時期や替刃の選び方も解説

チェンソーの刃(ソーチェーン)を替えるタイミングは、大きく分けて2つあります。1つ目は、使用する内にチェーンに摩耗や変形が起こり、目立てなどのメンテナンスも限界...

詳細はこちら >

チェンソーの構造はどうなってる? 刃や各部の名前について解説

チェンソーの構造はどうなってる? 刃や各部の名前について解説

チェンソーの構造や特性を知って、適切に使用し必要に応じてメンテナンスをしていくと、チェンソーのパフォーマンスを最大に発揮しつつ、安全に使うことができます。ここで...

詳細はこちら >

チェンソーの刃の研ぎ方(目立て)について解説します

チェンソーの刃の研ぎ方(目立て)について解説します

チェンソーのパフォーマンスを最大に高めつつ、安全に使用するためには、チェンソーの刃を正しく研ぐことが大変重要です。ここではチェンソーの刃の研ぎ方(目立て方法)や...

詳細はこちら >

チェンソーのデプスゲージの目立てを平ヤスリで行う方法

チェンソーのデプスゲージの目立てを平ヤスリで行う方法

チェンソーの性能を十分発揮し、安全に使用するためには、ソーチェーンの刃の研磨(目立て)が正しく行われていなければなりません。また、カッターの目立てが進むと、それ...

詳細はこちら >

チェンソーのガイドバー修理方法! チェーンが外れたときはどうする?

チェンソーのガイドバー修理方法! チェーンが外れたときはどうする?

チェンソーの作業中に多いトラブルの1つに、ソーチェーンが外れてしまうことがあります。ソーチェーンが外れると思わぬケガにつながりますので、外れないようにメンテナン...

詳細はこちら >