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チェンソー業界の未来も変えていく「日本初のオレゴンショップ」

チェンソー業界の未来も変えていく「日本初のオレゴンショップ」

日本初のオレゴンショップとして2020年に誕生した、GME株式会社が運営する「OREGON SHOP YOKOHAMA」。口コミを中心に、超一流のマニアックな方から初めてチェンソーに触れるという方まで、幅広い客層に支持されているお店です。当店を運営し、チェンソーへの知見が深い廣田靖典さんと、ショップスタッフの山口美紗さんに、ショップ誕生の経緯や目指す方向性、オレゴン製品の魅力などについてインタビューしました。

日本初オレゴンショップ誕生の経緯

ほぼ全てのオレゴン製品を取り揃え、「見て・触って・選べる」ショップとして、防護服・ブーツは全サイズ試着もできるオレゴンショップ。マニアも唸るほど知識豊富な廣田さんから、チェンソー業界では珍しい女性スタッフの山口さんまで、商品の1つ1つを熟知したスタッフによるチェンソー愛に溢れる応対も人気の所以となっています。

―まず、「OREGON SHOP YOKOHAMA」がどのような経緯で誕生したのかについて教えてください。

廣田さん「僕は長らくチェンソーの修理と販売をやってきたのですが、オレゴンの、超一流だけを相手にするのではなく、安心安全に作業するために、価格帯も抑えて幅広い人たちにいい製品を使ってもらいたいという考え方に強く共感していました。一方で、オレゴン製品の取扱店は全国に相当数あるのに、なぜかオレゴン製品の専門家がいないという状況がありました。じゃあ自分がその専門家になったら面白いだろうと。
そうしてオレゴンに詳しくなるにつれ、オレゴン社からの後押しも頂くなどご縁があって、世界でも珍しいオレゴン製品の専門店を立ち上げることになったんです」

―お店にはどのようなお客さまがいらっしゃいますか?

廣田さん「仕事としてチェンソーを扱うプロの方から、余暇や趣味でチェンソーを扱うカジュアルな人まで、客層は幅広いですよ。文化庁の依頼で、特殊伐採(根本から倒さず、ロープワークで伐採する方法)で全国を飛び回っているような方や、森林ボランティアの方、薪ストーブユーザーさんなど、色んな方がいらっしゃいます。僕らが専門店として目指すところは、超一流のマニアックな人から、初めてチェンソーを触りますという人まで、広告を出さずに口コミだけで来てもらって、満足して帰すことなので。値段で勝負するのではなく、知識だったり、メーカーさんの本質だったりを伝えることで皆さんに来ていただけているので、ありがたいです」

現行のオレゴン製品は「ほぼすべて取り揃えています」

―お店の品揃えについてはいかがでしょう。

廣田さん「ガイドバー、チェーン、小物に関してはほぼ100%、現行で出ているものは全て揃っています。ガイドバーの種類は他店にはない豊富さですし、どんなチェンソーにも合うよう、オレゴンのカタログに載っているチェーンは全部扱っています。

本当はデッドストックのようにオレゴンの倉庫にあるようなものも置きたいんですが、なかなか出してくれないんですよ。いらなくなった倉庫の商品もぜひ置かせてほしいんですけどね(笑)」

―防護服やブーツは、サイズ違いも多数用意されているようですね。

山口さん「安全防護衣と安全用のブーツも全サイズ用意して、すべて試着と試し履きができるようにしています。なぜなら、オレゴンの安全防護衣はサイズ表記で買ってしまうとちょっと大きいんです。普段Mサイズの方がMを買ってしまうとブカブカなこともあります。ちゃんと着心地のいいサイズのものを買ってもらえるように、試着室も完備しています。

ブーツの試し履きができるお店はなかなか無いようですね。うちの店は試着ができると聞きつけて、かなり遠方からいらっしゃる方もいます」

オレゴンショップで人気の商品は?

―最近お店で人気の商品にはどんなものがありますか?

廣田さん「『スピードカット』と『スピードカットナノ』ですね。この2つに関しては、ちょっとした手間を加えることでお客さまが持っている機械の作業効率がかなり高くなるので、そういう点は積極的にお話させていただいています。あなたの持っているこの機械は、オレゴンのこれを付けることによってすごく良くなりますよ、と。

スピードカットナノは、小型のエンジンチェンソーだけでなく、バッテリーチェンソーともものすごく相性がいいんです。マキタからも標準でナノが出ていますし、エンジンメーカー側もスピードカットナノの良さをはっきりと理解してきて、その刃に対応したモーターの強さなどが出てきているので。なので、刃を基準に機械を選んでもらったりもしています。チェンソーは、パワーだけじゃなく、刃によって切れ味とか必要な排気量の強さが違ってくるんですね。そのバランスを理解したうえで、少し遊びをもたせましょうかなど、マニアックなご提案もできます」

ショップ併設の作業場に置かれていた、スピードカットナノ装着のチェンソー

製品について詳しくはこちら-「スピードカットナノ」のページ

―オレゴン製品は、どんなところが魅力だと思われますか?

廣田さん「とにかく種類が豊富で。安価なものからプロ仕様のものまであって、手が届きそうな価格でありつつ品質がちゃんとしているところですね。けっして安かろう悪かろうの製品ではないのに安さで勝負する販売店もすごく多いのですが、僕らは値段ではなくオレゴンの良さを知ってもらうことでファンを増やしていきたいと思っています」

―チェンソー以外の商品にも何か注目している製品はありますか?

山口さん「例えば、こちらのシュレッダーブレードは刈払機につけるアタッチメントです。厚さが3ミリと4ミリとあって、結構重たいブレードなので排気量の多い草刈機を使わないと回らないのですが、これを使うと、切った後の枯れた草なども上からガンガンとやることによって砕くことができるんです。まさにシュレッダーのようなブレードで、山林の弦や、笹の下刈りには最適で。使い方を知っている人には非常に便利な商品です」

製品について詳しくはこちら-「刈払機用ブレード」のページ

チェンソー業界の未来に向けて、若手の育成にも注力

―チェンソーを利用される方に向けて、扱う上で特に気にした方が良い点など、アドバイスがあればお願いします。

廣田さん「まずは、正しい知識を持って道具の保守管理をすることですね。チェンソーを長持ちさせるコツと目立てについて質問されることも多いです。チェンソーの刃は切れないとすごく危ないので、初級者から上級者まで、お客さまのレベルにあった目立て教室を近くの森でよく開いています。正しい目立てを覚えれば安全に、長くチェンソーが使えますから。

正しいチェンソーの使い方を広めたいと、20年ぐらい前から、林業をやり始めた人、若い人にきちんとした正しい情報を提供していくことも進めています。その彼らが指導する立場になって正しい知識を持って後輩たちに伝えられるようになってきて。そうやって若手が育ってきたおかげで、きちんと目立てをしているので神奈川県内のチェーンの売り上げは落ちてきているはずです。売上を落としてすみません(笑)。

僕は、初めてチェンソーを買う方には必ず安全防護衣も買っていただいています。逆に、安全防護衣無しで使おうとする人にはチェンソーを売りません。危ないですから。
今は正しい知識が若手を中心に浸透したおかげで、林業家として森と関わる人たちも安心してきちんとした作業ができるようになりました。昔は危なくてしょうがなかった。色々と安全面を考えたり、講習を開いたりして、怪我や死亡事故の確率も減ってきました。地元の人たちが文化庁などの依頼を受けて県外に出て仕事をするようになっているのも、すごく誇らしいです。そういった人たちが末長く愛用できるような道具として、プライドを持ってオレゴン製品を販売させてもらっています」

―今日はお店に、学生さんがいらっしゃっていますね。

廣田さん「大学側から『林業を通じた人間育成をしてほしい』という感じの依頼を受けてうちに来ていただいている学生さんたちです。林業とは全く関係ない、法学部とかの子らです。例えば、災害があった時に、元気な若者は避難所に行くのではなく森の中でキャンプして過ごすことができたら、避難所の課題を減らすことができるかもしれない。例えば、彼らが社会に出て商品を選ぶ時に、値段だけでなくその商品に社会的意義がどれだけあるかを考えて商品選択ができる人になってもらえたら世界が良くなって行くかもしれない。そういう学びのために、こうやって学生を預かったりしています。

僕が最初に『林業家を育てる』と言い出した時は、そんな先の話……と言われましたが、15年20年経って、今世の中が変わって来ています。だから今、彼らに対してそういうことをすると、20年後に日本という国はめちゃめちゃすごくいい国になっているかもしれないでしょ? 林業以外でも若手育成のための活動を色々としています」

オレゴンの魅力がもっと伝えられる店に

―最後に、お店が目指す方向性のようなものを聞かせてください。

廣田さん「オレゴンを買うということにワクワクしてもらえるような、お店作りをしていきたいと思っています。例えば、オレゴンの本拠地はアメリカのポートランドなので、ポートランドという街の、自由な空気みたいなところを伝えていくとか。どうしたら、お店としてオレゴンの魅力を伝えられるか、その仕掛けを常に考えていきたいです。

僕は趣味で世界中のチェンソーショップを回るんですが、林業の盛んな国の販売店で働く人間はプライドが違いますね。大きなお店でも、どんなに小さなお店でも、専門工具が使い込まれていて、販売員はみんな天才でした。日本の林業を盛んにする前に、林業家に道具を売る我々がプロじゃないとレベルは上がっていかないだろうなと感じました。そういった意味で、これからも横の繋がりを大事に、いい情報を共有しながら、勉強し続けていきたいと思います」

ショップ運営にとどまらず、さまざまな活動をされている廣田さん。そしてお客さんとして訪れ、その熱意から店員になるに至った山口さんがいるオレゴンショップには、チェンソー愛と遊び心が溢れています。ぜひ一度訪れてみてください。

OREGON SHOP YOKOHAMA(GME株式会社

住所:神奈川県横浜市泉区新橋町1192
電話番号:045-810-1115
営業時間:平日・土曜 9:00~18:00
定休日:日曜・祝日