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チェンソーのキックバックとは? 危険性や防ぐ方法について

チェンソーのキックバックとは? 危険性や防ぐ方法について

チェンソーは林業やDIYの現場では大変便利で、ホームセンターなどでも購入できる身近な道具です。
しかし、チェンソーはその扱いを一歩間違えると、重大事故につながる危険な一面もあります。
中でも、特に気をつけたいのが「キックバック」と呼ばれる現象による事故です。
ここでは、キックバックとは何か、また、その危険性や防ぐための方法について詳しく説明します。チェンソーを正しく安全に使うために、ぜひご参考にしてください。

チェンソーのキックバックの危険性

まずは、「キックバック」の現象について理解しましょう。

キックバックとは

キックバックとは、チェンソーによる切断作業中に、刃がコントロール不能の状態で作業者に向かって跳ね返ってくる現象のことです。
高速回転の反動によって一瞬にして起こる現象なので、大ケガにつながる可能性があり、非常に危険です。

キックバックが起こるメカニズム

ソーチェーンが高速回転している際に、ガイドバーの先端の上側部分が木材表面に触れると反動が起こり、瞬間的にガイドバーが上に跳ね上がります。
これが、キックバックが発生するメカニズムです。
キックバックが起こりやすいガイドバー先端上側部分は、「キックバックゾーン」とも呼ばれています。

チェンソーのキックバックを防ぐ方法

キックバックの原理を理解した上で、きちんとした予防策を取ることで、キックバックによる事故は未然に防ぐことができます。
また万一キックバックが起きても、被害を最小限にとどめることも重要です。
以下のことに注意しながら、安全にチェンソーを使用しましょう。

周囲の安全を確認する

キックバックは予期せぬ方向に大きく跳ね上がることもあります。
チェンソーを扱う際は、周囲に他の人がいないことを必ず確認しましょう。

防護服を身に着ける

チェンソーを扱う際は、キックバックから体を守る防護服を身に着けましょう。
頭や顔を防護するフェイスガード付きのヘルメット、下半身を防護するチェンソーパンツ(またはチャップス)、足元を防護するチェンソーブーツなどの着用は必須です。

チェンソーを正しく扱う

キックバックが起こりやすい状況はある程度限られているため、正しい知識のもとでチェンソーを扱えば、キックバックが起こる可能性は大幅に減らすことができます。
特に以下のポイントに注意してください。

ハンドルを正しく握りましょう。

木材を上下方向に切断する際は、必ず左手は親指を下にして、甲がブレーキレバーの近くになる位置でハンドルを握ります。
キックバックが発生した際に、チェーンブレーキが左手甲に当たり、ただちにブレーキを効かせるためのハンドル位置です。

正しい姿勢でチェンソーを扱いましょう。

手を伸ばしきった状態や、足元が窮屈な状態など、無理な体勢で扱うことは、上級者でも危険です。
また、切断口の真正面に立つと万一チェンソーが跳ね上がった際に危険があるため、少し左側に立つようにしましょう。

特に枝払いの際はキックバックによる事故が発生しやすいので要注意です。

枝払いを連続して行うときでも、一本一本丁寧に、なるべくガイドバーの根元側を使って作業します。

突っ込み切りの際は、ガイドバー先端下側を使って切り込みを入れましょう。

キックバックを防ぐために「目立て」は重要

切れ味の悪いチェンソーでは、キックバックが起こりやすくなります。
それは、刃の切れ味が悪いと、木材に刃が当たった際に抵抗(反動)が大きくなりやすいためです。
キックバックを防ぐためにも、チェンソーの刃はヤスリを使って研ぐ「目立て」を常に正しく行うことが大変重要です。
目立てで重要な下記のポイントを3つおさえ、適切な目立てをしてください。

1.適切なサイズ、形状のヤスリを使用する

目立て用のヤスリには丸ヤスリと平ヤスリがあり、丸ヤスリは径が4.0mm、4.5mm、4.8mm、5.5mmなどと分かれています。
ソーチェーンの規格によって使用するヤスリは決められていますので、適切なヤスリを使いましょう。

2.正しい目立て角度にする

上刃目立て角度(刃を上から見た際の刃先の角度)と横刃目立て角度(刃を横から見た際の刃先の角度)は、ソーチェーンによって推奨された角度があります。
その推奨角度になるように、正しく目立てをしましょう。
慣れないうちは、アングルプレートなどの補助道具を使うのも効果的です。

3.適切なデプスの大きさにする

刃を横から見たときの上刃の刃先とデプスゲージ上端の高低差がデプスです。
必ず上刃の刃先の方が高くなりますが、デプスは大きすぎても、小さすぎても切れ味は悪くなります。
専用のデプスゲージ調整器具を使って、適切なデプスに調整することが必要です。

参考:目立て角度・デプスゲージの見方

ソーチェーンが古くなって摩耗や変形が進んだと感じたら、無理に使い続けずに安全のため新しいソーチェーンに交換してください。

キックバックについての情報は、こちらのページにもまとめられています。ぜひご参照ください。
オレゴンツールジャパン:キックバックについて

キックバックを防いで安全にチェンソーを使用するために、上記を参考にしてみてください。

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