「日東駒専に確実に進みたいけど、一般受験は不安…」そんなときに注目したいのが日東駒専の附属校・系属校です。内部進学という仕組みを活用すれば、一般入試を経ずに大学へ進める可能性が高まります。
ただし、附属校と一口にいっても、完全内部進学ができる学校もあれば、一定の条件をクリアしないと進学できない学校もあります。本記事では、各大学の附属・系属校の特徴、内部進学率、選び方のポイントを丁寧に解説します。
「中学受験・高校受験で附属校を狙うべきか」と迷っている人も、ぜひ参考にしてください。
日東駒専の附属校・系属校とは何か
まず「附属校」と「系属校」の違いを整理しておきましょう。この2つは似ているようで、内部進学のしやすさに大きな差があります。大学選びの前に基本的な仕組みを理解しておくことが重要です。
附属校と系属校の違いを押さえよう
附属校とは、大学が直接運営する学校のことです。学校法人が同じであるため、内部進学の優先度が高く、ほぼ全員が希望する大学に進学できるケースも少なくありません。一方、系属校は大学と提携関係にある独立した学校で、内部推薦枠が設けられているものの、推薦には一定の学力基準や出席条件が求められます。
たとえば日本大学の附属校は「日大附属」として広く知られており、指定校の枠内で成績要件を満たせば優先的に推薦を受けられます。一方、系属校では推薦枠が学年の一部に限られることもあります。
受験を検討する段階で、志望校が「附属」なのか「系属」なのかを確認しておくだけで、進学後の選択肢が大きく変わります。
内部進学率の目安を知っておく
附属校を選ぶうえで見落とせないのが内部進学率です。同じ附属校でも、学校によって進学率は異なります。
- 日本大学附属系:全体の約70〜85%が内部推薦を利用して進学
- 東洋大学附属牛久:推薦枠は学年の約50〜60%程度
- 駒澤大学附属苫小牧:地方校のため、都内の学校と傾向が異なる
- 専修大学附属:内部推薦の基準が成績・出席ともに厳格
上記の数値はあくまで目安です。学校ごとに推薦基準や出願条件が異なるため、必ず学校の公式情報や学校説明会で最新データを確認してください。
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「附属校に入れば安心」は本当か
附属校に進学すれば大学進学が保証されると思いがちですが、実際はそうとも限りません。推薦基準を下回った場合、内部進学ができなくなるリスクもあります。特に専修大学附属や東洋大学附属では、定期試験の成績や出席日数、課外活動への参加状況なども評価対象となることがあります。
「とりあえず附属校に入れば大丈夫」と安易に考えるのではなく、入学後も継続的に学習を続ける姿勢が内部進学の鍵となります。
日本大学の附属校一覧と特徴
日東駒専の中でも最大規模の附属校群を持つのが日本大学です。全国に多数の附属校があり、関東圏だけでも選択肢が豊富です。各校の特色を把握して、自分に合った学校を見つけましょう。
日大附属の主な高校一覧
| 学校名 | 所在地 | 共学/別学 | 内部進学の特徴 |
|---|---|---|---|
| 日本大学第一中学・高等学校 | 東京都墨田区 | 共学 | 基礎学力重視、推薦枠が安定 |
| 日本大学第二中学・高等学校 | 東京都杉並区 | 共学 | 進学実績が充実、他大受験者も多い |
| 日本大学第三中学・高等学校 | 東京都町田市 | 共学 | スポーツ活動も盛ん |
| 日本大学豊山中学・高等学校 | 東京都文京区 | 男子校 | 伝統校、理工系進学者が多い |
| 日本大学豊山女子中学・高等学校 | 東京都板橋区 | 女子校 | 文系学部への進学実績あり |
| 日本大学習志野高等学校 | 千葉県船橋市 | 共学 | 理工・生産工学部への推薦実績 |
※情報は変更される場合があります。最新情報は各校の公式サイトでご確認ください。
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日大附属の内部推薦の仕組み
日本大学の附属校では、「基礎学力到達度テスト」(通称:基礎学力テスト)と呼ばれる共通試験が実施されます。このテストの結果と在学中の評定平均が合算されて、志望学部・学科への推薦資格が決まります。
テストは英語・数学・国語が中心で、高校3年間の総合的な学力が問われます。たとえば理工学部や医学部など人気学部への推薦には高い点数が必要になるため、1年生から定期的に基礎学力を積み上げる学習計画が欠かせません。
日大附属でも外部受験はできるのか
附属校の生徒でも、難関大学を目指して外部受験をする生徒は一定数います。ただし、外部受験をする場合は内部推薦の権利を放棄するケースが多いため、慎重な判断が求められます。早稲田大学や上智大学など、より上位の大学への進学を目指す場合は、附属校入学時から方針を明確にしておくことが大切です。
東洋大学・駒澤大学・専修大学の附属校
日本大学に比べると附属校の数は少ないものの、東洋・駒澤・専修の3大学にもそれぞれ個性ある附属校があります。自宅からのアクセスや校風、内部推薦の条件を比較しながら検討しましょう。
東洋大学の附属・系属校
東洋大学の主な附属校として知られるのが東洋大学附属牛久中学校・高等学校(茨城県牛久市)です。東洋大学への推薦枠が設けられており、基準を満たした生徒は推薦入試を活用できます。
また、東洋大学京北中学・高等学校(東京都文京区)は2015年に東洋大学の附属校となった比較的新しい学校です。文京区という立地もあり、都内アクセスの良さと学習環境の充実が特徴です。東洋大学への推薦だけでなく、外部難関大学への進学も積極的に支援しています。
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駒澤大学の附属校
駒澤大学の附属校として代表的なのが駒澤大学附属苫小牧高等学校(北海道苫小牧市)と駒澤大学高等学校(東京都世田谷区)です。
世田谷区にある駒澤大学高等学校は仏教系の教育理念を持ち、道徳教育にも力を入れています。推薦基準は評定平均と出席率が中心で、一定の基準をクリアすれば駒澤大学への推薦が得られます。部活動が盛んで、野球・柔道など全国レベルの実績を誇るクラブもあります。
専修大学の附属校
専修大学の附属校は専修大学附属高等学校(東京都杉並区)が代表格です。創立100年を超える伝統校で、文系・理系ともに幅広い学習カリキュラムが整備されています。
専修大学への推薦は成績・出席・生活態度を総合的に評価して決定されます。推薦を受けない生徒は一般入試やAO入試で他大学を目指すことも可能で、進路の自由度が比較的高い点も特徴の一つです。
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附属校受験の難易度と対策
日東駒専の附属校は「入りやすい」と思われがちですが、近年は受験競争が激化しています。特に都内の人気附属校は偏差値60前後の学校も増えており、しっかりとした受験対策が必要です。
中学受験と高校受験、どちらが有利か
附属校への入学ルートは中学受験と高校受験の2パターンがあります。一般的に、中学受験から附属校に入る方が競争率は高い傾向にありますが、6年間という長い時間をかけて大学進学に備えられるメリットがあります。
一方、高校受験から附属校を狙う場合は、3年間という短い在学期間の中で内部推薦の基準を維持しなければなりません。どちらのルートが有利かは、本人の学力や目標、家庭の方針によって異なります。
附属校受験に必要な偏差値の目安
| 学校名 | 中学受験偏差値(目安) | 高校受験偏差値(目安) |
|---|---|---|
| 日本大学第二中学・高等学校 | 50〜54 | 58〜62 |
| 日本大学豊山中学・高等学校 | 44〜50 | 56〜60 |
| 東洋大学京北中学・高等学校 | 45〜52 | 58〜63 |
| 駒澤大学高等学校 | — | 55〜59 |
| 専修大学附属高等学校 | — | 54〜58 |
※偏差値はサピックス・日能研・首都圏模試等の過去データを参考にした目安です。年度により変動します。
受験対策に使いたい塾・教材
附属校受験に向けた塾選びは非常に重要です。中学受験ならサピックス・四谷大塚・日能研・早稲田アカデミーなどが定評あります。高校受験では東京個別指導学院・市進学院・栄光ゼミナールなども附属校対策に実績があります。
独学で対策する場合は、過去問集(声の教育社の「中学受験過去問シリーズ」など)を徹底的に解くことが基本です。附属校の入試では学校ごとに出題傾向が異なるため、志望校の過去問を最低でも5年分は解いておきましょう。
内部進学で進める学部・学科の選び方
内部進学の最大のメリットは、一般入試のプレッシャーなく大学に進学できることです。しかしどの学部・学科を選ぶかは、将来のキャリアに直結する重要な選択です。安易に「進めそうな学部」を選ぶのではなく、しっかり考えて決めましょう。
人気学部への推薦は競争が激しい
内部推薦でも、法学部・経営学部・医学部など人気学部は希望者が多く、全員が第一志望に進めるわけではありません。日本大学では基礎学力テストの点数と評定平均の合算で優先順位が決まるため、人気学部を狙うなら高1から計画的に成績を積み上げる必要があります。
特に日本大学医学部・歯学部・薬学部は内部推薦でも基準が非常に高く設定されており、一般入試に匹敵する学力が求められます。
将来の目標から学部を逆算して考える
附属校に入学した段階で、漠然とでも将来の方向性を持っておくことが大切です。たとえば「将来は公認会計士になりたい」なら商学部・経営学部、「IT企業に就職したい」なら理工学部・情報系の学部が選択肢になります。
進路を早い段階で考えておくと、高校3年間の学習や課外活動の方針も定まりやすくなります。学校の進路指導室や担任の先生と定期的に面談しながら、学部選びの軸を作っていきましょう。
内部進学せずに外部の大学を目指すケース
附属校の生徒の中には、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)や早慶上理など、より偏差値の高い大学を目指して外部受験する人もいます。附属校にいながら外部受験を選ぶ場合は、通常の高校生と同様の受験勉強が必要になるため、附属校の内部生としての生活と受験勉強の両立が課題になります。
外部受験を検討するなら、高校2年生の夏までに方針を固めるのが理想です。学校によっては外部受験希望者向けの補講や進学指導を行っているケースもあるため、早めに担任や進路指導の先生に相談することをおすすめします。
附属校生活で気をつけたいこと
附属校に入学して「大学進学が確約された」と安心してしまうと、内部推薦を逃すリスクがあります。在学中の過ごし方が内部進学の可否を左右することを常に意識しておきましょう。
推薦資格を失う典型的なパターン
内部推薦の資格を失う主な原因は以下の通りです。
- 定期試験での成績不振(評定平均が基準を下回る)
- 出席日数の不足(規定日数を下回ると推薦不可になる場合がある)
- 校則違反や生活指導上の問題
- 基礎学力テスト(日大附属)での低得点
推薦資格を失った場合、一般入試への切り替えが必要になります。高3秋という時期に切り替えを余儀なくされると、準備期間が極端に短くなるため、日頃から学習習慣を維持することが最大のリスクヘッジになります。
部活動・資格取得も評価対象になる
一部の附属校では、推薦審査において部活動の実績や資格取得状況も考慮されます。たとえば英語検定2級以上や漢字検定2級以上の取得は、推薦書類に記載できる実績として評価される場合があります。
また、学校によっては生徒会活動やボランティア経験が評価されることもあります。勉強だけでなく、課外活動にもバランスよく取り組む姿勢が内部推薦の強みになります。
塾や予備校を活用して学力を維持する
附属校の生徒でも、学力維持のために塾を利用する人は少なくありません。特に日大附属の基礎学力テスト対策には、「日大附属専門の対策講座」を設けている塾もあります。城南進研や東京個別指導学院などでは附属校の内部進学対策メニューを提供しているため、活用を検討してみてください。
日東駒専附属校を選ぶメリットとデメリット
附属校進学には明確なメリットがある一方、見落としがちなデメリットも存在します。進学先を決める前に両面をしっかり把握しておくことが大切です。
附属校進学の主なメリット
- 大学入試のプレッシャーを軽減できる
- 高校3年間を部活・留学・資格取得など多様な経験に充てられる
- 大学の雰囲気や環境を事前に知ったうえで進学できる
- 中高一貫校では6年間の継続的な学びが可能
大学受験のプレッシャーから解放されることで、語学留学や資格取得、インターンシップなど「受験生ではできない経験」に集中できるのは附属校の大きな強みです。将来を見据えた自己投資の時間として活かすことで、大学入学後のスタートダッシュにつながります。
附属校進学の注意点・デメリット
- 進学先の大学が実質的に固定されるため、志望大学の変更が難しい
- 学校によっては学習意欲の低い生徒が増えやすい環境になることがある
- 内部推薦の条件を維持できないと一般入試への切り替えが必要
- 外部受験を選んだ場合、附属校生活との両立が負担になる
附属校は「楽に大学に行ける」場所ではなく、「戦略的に大学進学を目指す場所」です。入学後も目標意識を持ち続けることが、附属校生活を充実させるための最大のポイントになります。
どんな人に附属校が向いているか
附属校への進学が特に向いているのは、以下のような人です。
- 大学受験そのものへの強いこだわりがなく、大学生活や将来のキャリアに集中したい人
- スポーツ・芸術・語学など、高校時代に特定の分野に打ち込みたい人
- 日東駒専のいずれかの大学に明確な志望がある人
- コツコツと成績を維持できる継続力がある人
逆に「MARCHや早慶を目指したい」「将来の目標が大きく変わる可能性がある」という人は、附属校ではなく進学校を選んで一般受験を視野に入れる方が合っているかもしれません。自分の性格や目標と照らし合わせて、じっくり考えてみてください。