「日東駒専のなかで、どの大学が一番強いの?」
大学受験を考えている高校生の多くが、この疑問を一度は持つはずです。日東駒専は、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4校からなる大学グループで、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の下に位置する有名大学群です。
この記事では、偏差値・就職実績・知名度・学部の特徴など、さまざまな角度から日東駒専4校の序列を詳しく解説します。受験校選びの参考として、ぜひ最後まで読んでみてください。
日東駒専とはどんな大学群か
日東駒専という名称は、4つの大学の頭文字を組み合わせた通称です。それぞれの大学には長い歴史があり、社会的な知名度も高い。MARCHや関関同立ほどの偏差値帯ではありませんが、全国的に認知された大学グループとして、多くの受験生の目標となっています。
日東駒専4校の基本プロフィール
まずは4校それぞれの特徴を整理してみましょう。各大学のルーツや規模感を知っておくと、志望校選びの視点が広がります。
| 大学名 | 設立年 | 所在地(主なキャンパス) | 在籍学生数(概算) |
|---|---|---|---|
| 日本大学 | 1889年 | 東京都各所(学部により異なる) | 約67,000人 |
| 東洋大学 | 1887年 | 東京都文京区(白山キャンパスほか) | 約33,000人 |
| 駒澤大学 | 1882年 | 東京都世田谷区 | 約18,000人 |
| 専修大学 | 1880年 | 東京都千代田区・神奈川県川崎市 | 約20,000人 |
上の表からもわかる通り、日本大学は規模が群を抜いて大きく、学部の種類も非常に豊富です。一方、駒澤大学や専修大学は学生数が少ない分、キャンパスのまとまりやコミュニティの密度が高い傾向があります。設立年で見ると、いずれも100年以上の歴史を持つ伝統校で、その点でも安心感があります。
日東駒専が「大学群」として認識された背景
日東駒専という括りが広まった背景には、受験業界における偏差値帯の分類があります。河合塾・東進・駿台などの大手予備校が受験生向けの資料を作成する際に、近い偏差値帯の大学をグループ化して紹介したことがきっかけです。
偏差値でいうと、日東駒専全体のおおよその目安はBF(ボーダーフリー)〜偏差値57程度の幅に収まります。MARCHが偏差値57〜65前後であることと比べると、やや下の層に位置づけられます。ただし、学部や入試方式によっては偏差値が大きく変動するため、単純な序列だけで判断するのは避けたほうがいいでしょう。
受験生が日東駒専を目指す理由
MARCHや早慶に合格できなかったとしても、日東駒専であれば一定の社会的評価が得られます。そのため、「MARCHの滑り止め」として受験する層と、「日東駒専を第一志望として狙う層」の両方が存在します。
特に地方出身者にとっては、東京の有名大学に進学する手段として日東駒専は魅力的な選択肢です。また、大手企業への就職実績もある程度蓄積されており、卒業後のキャリアを考えると十分に価値ある進学先といえます。
偏差値で見る日東駒専の序列
偏差値は大学の難易度を数字で示す指標であり、受験生にとって最もわかりやすい序列の基準です。ただし、偏差値は学部・学科・入試方式によって大きく異なります。ここでは主要な学部を取り上げながら、4校の偏差値を比較していきます。
主要学部別の偏差値比較
偏差値は毎年変動しますが、下の表は河合塾の大学入試難易予想ランキング(2024年度参考値)をもとにした目安です。
| 学部系統 | 日本大学 | 東洋大学 | 駒澤大学 | 専修大学 |
|---|---|---|---|---|
| 文系(法・経済) | 52.5〜55 | 52.5〜55 | 50〜52.5 | 50〜52.5 |
| 文系(文学・国際) | 50〜52.5 | 52.5〜55 | 50〜52.5 | 47.5〜50 |
| 理系(理工・情報) | 47.5〜52.5 | 47.5〜52.5 | — | 47.5〜50 |
表のとおり、文系では日本大学と東洋大学がやや高めで、駒澤・専修がその後に続くケースが多いです。理系では日本大学の学部の幅広さが際立ちます。東洋大学は近年、文系・理系ともに偏差値が伸びており、ランキング上位に食い込む場面も増えています。
偏差値の上昇傾向が顕著な東洋大学
近年、東洋大学の偏差値上昇が特に目立ちます。その背景にあるのは、国際学部・情報連携学部(INIAD)の新設や、白山キャンパスのリニューアルなどの積極的な改革です。特に情報系・国際系の学部は人気が高く、受験生から強い支持を集めています。
また、東洋大学は箱根駅伝での強さでも知られており、知名度と人気の向上に一役買っています。スポーツの実績が大学ブランドに直結するという現象は、日本の大学入試においても無視できない要素です。
日本大学の特殊な立ち位置
日本大学は学生数・学部数ともに日本最大規模の総合大学です。医学部・歯学部・芸術学部など、他の日東駒専3校にはない専門性の高い学部も存在します。そのため、単純に偏差値だけで序列を語ることが難しい大学でもあります。
一方で、2022〜2023年にかけた不祥事報道の影響で受験者数が減少した時期があり、一時的に偏差値が下落した学部もあります。ただし、その後は回復傾向にあるとされており、今後の動向に注目が必要です。
就職実績で見る日東駒専の序列
偏差値だけでなく、卒業後の就職先の質も大学を選ぶうえで重要な判断材料です。「大手企業に就職できるか」「安定した職業に就けるか」という点は、受験生だけでなく保護者にとっても気になるところです。
大手企業への就職率の比較
各大学の就職実績を見ると、4校ともに大手企業・有名企業への内定実績があります。ただし、就職率の高さより「どのレベルの企業に就職しているか」の質の差が重要です。
- 日本大学:絶対数が多いため大手内定者数は多いが、競争率も高い
- 東洋大学:近年のキャリアセンター強化で就職支援が充実
- 駒澤大学:金融・流通系に強みを持ち、安定した実績
- 専修大学:法律・会計系の資格取得支援が手厚く、専門職に強い
上記はあくまで傾向であり、就職の結果は本人の努力・資格取得・インターン経験など個人差が大きいです。大学のブランドより、自分が何を学び何を身につけたかが問われる場面も多くなっています。
公務員・資格職への強さで比べると
大手企業就職だけでなく、公務員や資格系の職業を目指す受験生にとっては、各大学のサポート体制が重要な選択基準になります。
専修大学は法学部・経営学部で公務員や行政書士・司法書士を目指す学生向けのカリキュラムが充実しており、資格取得率でも一定の実績があります。駒澤大学も警察官・自衛官・地方公務員への就職実績が高く、安定志向の学生に人気です。資格や公務員試験を目指す場合は、大学のサポート体制を事前にしっかり確認しておきましょう。
就職活動で役立つ大学ブランド力の現実
就活の現場では、日東駒専は「中堅大学」として認識されるケースが多いです。大手の一部企業では学歴フィルターを設けていると言われており、日東駒専の場合、書類選考の段階で不利になるケースもゼロではありません。
ただし、インターンシップへの参加・TOEIC高スコア・ITパスポート・簿記資格などを取得することで、学歴の影響を補うことは十分に可能です。大学名だけに頼らず、在学中に実力をつける姿勢が大切です。
知名度・ブランド力で見る日東駒専の序列
就職活動や社会的評価に直結する「知名度」も、大学選びの重要な視点です。ここでは4校のブランド力を、一般的な認知度・首都圏での評価・地方での評価という観点から整理します。
首都圏と地方での知名度の差
日東駒専の知名度は、首都圏では比較的高い一方、地方に行くほどMARCHとの差が縮まったり、逆に日東駒専という括り自体が伝わりにくいケースもあります。
特に日本大学は全国に関連校・付属校があるため、地方でも知名度が高い傾向があります。一方、東洋・駒澤・専修は首都圏での認知度は高いものの、地方では「知らない」という人も少なくありません。地元に残って就職することを考えている受験生は、地元での大学の認知度も確認しておくことをおすすめします。
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スポーツによるブランド力向上
大学のブランド力を語るうえで、スポーツの実績は無視できません。特に箱根駅伝は毎年元旦・2日に全国放送され、大学の知名度に大きな影響を与えます。
- 東洋大学:箱根駅伝での優勝実績が豊富で、近年は知名度が急上昇
- 駒澤大学:2022・2023年の箱根駅伝2連覇で一気に注目度アップ
- 日本大学:アメフト問題以前は多くのスポーツで実績あり
- 専修大学:スポーツ面では他3校に比べると露出がやや少ない
特に駒澤大学は箱根駅伝での活躍によって受験者数が増加傾向にあります。スポーツが大学ブランドに与える影響は非常に大きく、志望校を考える際の一つの参考材料になります。
OB・OGネットワークの強さ
卒業生のネットワークの強さも、大学選びの隠れたポイントです。日本大学は卒業生数が国内最多のため、あらゆる業界・企業に卒業生がいます。OB・OGとのつながりが就職活動に活きる場面も多く、この「数の強さ」は他の3校にはない大きなアドバンテージです。
一方、駒澤大学・専修大学は卒業生数こそ少ないものの、縦のつながりが強い傾向があります。特定の業界や企業に卒業生が集中していることもあるため、進みたい業界のOB・OGが多いかどうかを確認しておくとよいでしょう。
学部別に見る日東駒専の強みと特徴
日東駒専4校には、それぞれ得意とする学部・学科があります。「この大学に行きたい」ではなく、「この学部でこれを学びたい」という視点で選ぶと、入学後の充実度が大きく変わります。
文系学部の比較
文系では法学・経済学・経営学・文学が主要な学部です。4校それぞれに特徴があります。
日本大学法学部は司法試験・公務員試験の合格実績があり、法曹界や行政職を目指す学生に支持されています。東洋大学経済学部はデータサイエンスとの融合教育を取り入れており、時代に即したカリキュラムが特徴です。専修大学経営学部は中小企業診断士や簿記など経営実務に直結した資格取得支援が充実しており、ビジネス系資格を取りたい学生に特におすすめです。
理系学部の比較
理系学部では、日本大学が圧倒的な多様性を持っています。理工学部・生物資源科学部・医学部・歯学部・薬学部など、多岐にわたる学部が存在します。医歯薬系への進学を検討している場合、日東駒専のなかでは日本大学一択といえる状況です。
東洋大学の情報連携学部(INIAD)はIoT・AIといった先端技術を学べる学部として注目されており、IT企業への就職実績も出始めています。理系でIT系・情報系を目指すなら、東洋大学の情報連携学部は有力な選択肢になります。
スポーツ・体育系学部の存在感
スポーツ・体育系の学部がある大学として、日本大学(スポーツ科学部)と駒澤大学(健康福祉学部体育学科)が挙げられます。体育教師や健康産業を目指す受験生には、これらの学科が有力な選択肢です。
体育系の就職先としては教員・スポーツインストラクター・フィットネス企業などが主流ですが、近年はスポーツビジネスの領域も拡大しており、マーケティングや経営の知識と組み合わせて学ぶ学生も増えています。
日東駒専に合格するための受験戦略
日東駒専への合格を目指すにあたって、効果的な学習戦略と受験対策が必要です。ここでは、現役高校生が知っておきたい具体的な対策方法を紹介します。
各大学の入試形式と傾向
日東駒専4校はそれぞれ独自の入試を行っていますが、共通テスト利用入試も積極的に導入しています。一般入試では、英語・国語・地歴公民(または数学)の3科目が基本パターンです。
東洋大学はTEAP(英語能力試験)利用入試を実施しており、英語の外部試験スコアを活用した受験が可能です。英語が得意な受験生にとっては有利に働きます。日本大学は全学統一試験(N全統)を設けており、1回の試験で複数学部に出願できる仕組みがあります。こういった各校の制度を把握し、自分に有利な受験方法を選ぶことが合格への近道です。
おすすめの参考書と学習ルート
日東駒専レベルの合格を目指すうえで、参考書選びは非常に重要です。無闇に難しい参考書に手を出すより、基礎〜標準レベルを確実に仕上げることが最短ルートです。
- 英語:『システム英単語』(駿台文庫)→『関正生のThe Rules英語長文問題集2』
- 国語:『現代文キーワード読解』(Z会)→『入試現代文へのアクセス 基本編』(河合出版)
- 日本史:『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』→『日本史B一問一答【完全版】』(東進)
- 数学:『チャート式基礎からの数学(青チャート)』の例題をマスター
参考書の種類は多いですが、大切なのは1冊を完璧に仕上げることです。複数の教材を並行して進めるより、一冊を繰り返し解いて定着させるほうが結果につながります。
予備校・塾の活用ポイント
独学でも合格は可能ですが、予備校・塾を活用すると効率が格段に上がります。特に日東駒専レベルを目指す場合、大手予備校の志望校別コースや模試の活用が有効です。
たとえば東進ハイスクールは映像授業と確認テストを組み合わせた自学自習スタイルで、自分のペースで進められます。河合塾はテキストの質が高く、記述模試での精度の高い判定が特徴です。武田塾は参考書学習を徹底管理してもらえるため、自己管理が苦手な受験生に向いています。自分の学習スタイルに合った塾を選ぶことが、合格への重要なステップです。
日東駒専に合格するための塾選び完全ガイド|現役塾講師が教える正しい選び方と勉強法
日東駒専の序列まとめ:大学選びで本当に大切なこと
日東駒専4校の序列を偏差値・就職・知名度・学部といった観点から見てきました。結論として、明確な一位が存在するというより、視点によって評価が変わるというのが正直なところです。
序列を参考にしながらも自分軸を持つ
偏差値だけで大学を選ぶのはもったいないです。自分が何を学びたいか、将来どんな仕事に就きたいかという目的をはっきりさせることが、充実した大学生活の出発点になります。
日東駒専の中で序列を比較するよりも、「その大学でしか学べないこと」を見つけることのほうが大切です。各大学のオープンキャンパスや学部の説明会に積極的に参加して、実際の雰囲気を確かめてみてください。
最終的な志望校の絞り込み方
志望校を絞り込む際のポイントを以下にまとめます。
- 学びたい学部・学科が充実しているかを最優先で確認する
- 通学のしやすさ・キャンパスの立地も4年間の生活に直結する
- 就職実績・資格取得サポートを各大学のHP・就職データで調べる
- オープンキャンパスに参加して、実際の雰囲気を体感する
大学は4年間過ごす場所です。偏差値や序列という外からの評価より、自分が実際に通って満足できるかどうかを基準にして選ぶことをおすすめします。日東駒専はいずれも歴史と実績を持つ大学群です。しっかり準備して、自分に合った一校を目指してください。